12月に入り、北九州でもようやく冬らしい寒さが増してきました。朝晩の冷え込みが厳しく、暖房を使う日も多くなっています。
暖房を使う頻度が高くなると、暖かい室内と冷たい窓の間に温度差が生じ、窓際では結露が発生しやすくなります。この結露が続くと、カーテンや窓まわりにカビが生える原因にもなります。
カビは、においやシミの原因になるだけでなく、アレルギーや喘息など、健康への影響も心配です。
そこで今回は、カーテンにカビが生える原因と、簡単にできるカビ対策をご紹介します。寒い冬でも快適な室内環境を保つための参考にしてください。
まずは、カーテンにカビが生える原因についてです。
主な原因は、結露と室内の湿度です。
暖かい室内の空気に含まれる水分が、窓やサッシなど冷たい場所に触れると水滴となり、結露として現れます。この結露がカーテンに長時間残ると、湿った環境が作られ、カビが繁殖しやすくなります。
特に、暖房で部屋の空気が乾燥していると、湿気は窓際に集中しやすくなり、局所的にカビが生える原因になります。
つまり、「結露+高湿度+温度差」が揃うと、カビが発生しやすい状態になるのです。
カーテンにカビが生えると、見た目やにおいの問題だけでなく、健康や室内環境にも影響が出ます。
見た目では、生地に黒や白の斑点が現れ、シミとして残ることがあります。広がると掃除や洗濯でも落ちにくく、部屋全体の雰囲気にも影響します。
健康面では、カビの胞子が空気中に飛び散ることで、アレルギーや喘息を引き起こすことがあります。特に小さな子どもや高齢者、アレルギー体質の人は注意が必要です。また、湿った環境はダニの繁殖も促すため、室内全体の衛生状態にも悪影響を与えます。
このように、カビは見た目だけでなく健康や快適な暮らしにも影響するため、早めの対策が大切です。

窓を開けて新しい空気を入れるだけでも、室内の湿気を下げる効果があります。1日2回、10分程度の換気を意識するとよいでしょう。
部屋が暖かすぎると窓との温度差が大きくなり結露が発生しやすくなります。冬でも20℃前後を目安に保ち、加湿しすぎないようにしましょう。
窓に薄く残った皮脂や汚れを落とすために、食器用洗剤を少量つけて拭き上げる方法も有効です。水滴が付きにくくなり、結露が広がりにくくなります。月に1〜2回ほどお手入れしておくと効果が続きます。
空気の流れを作ることで、窓際に湿気がたまるのを防げます。窓に向けて風を送るのが効果的です。
窓に貼る断熱シートや結露吸水テープなどを活用することで、冷たい空気を遮断し、結露の発生を減らせます。
カビの発生をより防ぎたい場合は、防カビ加工が施されたカーテンを選ぶのも効果的です。こうしたカーテンは、普段の換気や掃除と組み合わせることで、冬でも快適で清潔な窓まわりを保ちやすくなります。新しいカーテンを検討する際のひとつの選択肢として、取り入れてみるとよいでしょう。
カビのお手入れに取りかかる前に、最初に見ておきたいのがカーテンの洗濯表示です。素材によって扱い方が大きく変わるため、自己流で洗ってしまうと縮みや傷みの原因になることも。自宅で洗えるのか、手洗いが必要なのかなどを確認して、無理のない方法でお手入れを始めましょう。

↑洗濯表示について詳しくはこちら
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/laundry_symbols.html
出典:消費者庁
軽いカビであれば、普段の洗濯だけでも目立たなくなる場合があります。カーテンは洗濯ネットに入れ、「手洗い」や「ドライ」など生地に負担の少ないコースを選びましょう。洗剤は家庭で使っている中性洗剤で十分です。こすり洗いは生地を痛める原因になるため、あくまでやさしく洗うことを心がけるのがポイントです。
カビを落とす際、漂白剤の活用は有効ですが、生地や色柄によって使えるものが異なるため、必ず洗濯表示を確認してから行いましょう。以下のポイントを参考にしてください。
・酸素系漂白剤
色柄物やデリケートな生地にも使いやすく、軽いカビや黒ずみを薄くするのに適しています。
ただし、長時間のつけ置きは生地を傷める可能性があるため、使用は短時間にとどめましょう。
・塩素系漂白剤
白色や無地のカーテンに限り使用可能で、酸素系より強力です。
色柄物やデリケートな素材には使用できません。
使用する場合は洗濯表示を確認し、目立たない部分で試すことが重要です。
洗濯後や部分的に濡れた状態で放置すると、カビが再発しやすくなります。乾燥方法は以下を参考にしてください。
・洗濯表示の確認
そのカーテンに適した乾かし方が洗濯表示に記載されています。吊り干しや日陰干しなど、表示に従って干すことで、生地を傷めずに効率よく乾かすことができます。
・カーテンレールを使う
洗濯後にそのまま室内のカーテンレールに吊るすと、とても手軽で効率的です。洗濯後に取り込んで再び掛ける手間がなく、シワも自然に伸ばせます。また、半濡れ干しで乾燥させるとシワがつきにくくおすすめです。ただし、ドレープカーテンなど厚地のカーテンは水分を含むと重くなるため、カーテンレールの耐久性を確認してください。耐えられない場合は、物干し竿で干すほうが安全です。
・風通しと日当たり
窓を全開にして風通しを良くし、晴れた日に干すことが早く乾かすコツです。ただし、直射日光に長時間当てると色あせの原因になるため、日陰に干したりカバーをかけたりして保護すると安心です。室内で干す場合は、扇風機やサーキュレーターで風を当てると、より早く乾かすことができます。
冬のカーテンは、結露や湿度の影響でカビが発生しやすくなります。まずは換気や室温管理などの基本的な対策を取り入れることから始めましょう。もしカビが生えてしまった場合は、洗えるカーテンはやさしく洗い、それでも落ちないカビや、洗濯表示で自宅洗いができない場合は、無理せずクリーニングのプロに相談しましょう。
快適で清潔な室内環境を保つために、日頃のこまめなお手入れを心がけてください。