暦の上ではすでに秋ですが、残暑と呼ぶには強烈すぎる暑さが続いています。
皆様体調を崩されてはいないでしょうか?
窓館のある北九州も連日危険なレベルの暑さで、もはや冷房なしの生活は考えられません。
扇風機やうちわで涼をとる「日本の夏」は今や昔。
現在は家の中で熱中症になる危険も高まっており、エアコンはためらうことなく使うべきです。
一方でどうしても気になるのは電気代のこと。
エアコンを使うにしても出費はできる限り抑えたいのが本音ですよね。
省エネ性能の高い最新エアコンの情報は電器屋さんにお任せして、
私たちカーテン屋からお伝えしたいのは、
「遮熱カーテンや遮光カーテンで、エアコンの消費電力を抑えられる」ということです。
皆さんカーテンを買う際に、「遮光」だとか「遮熱」といった表記を目にしたことがあると思います。
遮熱カーテンは、特殊な素材やコーティングを使用しており、太陽光を反射することで熱の侵入を抑えるはたらきをするカーテンです。
一方、遮光カーテンとは、外からの光を遮断して、部屋を暗く保つカーテンのこと。
元々は寝室や西日が眩しい部屋などでの利用を想定した商品ですが、光を遮るための構造が熱も遮断するため、遮熱カーテンとしての性質も併せ持っています。
これら遮熱効果のあるカーテンは、一般的なカーテンとくらべ、室温の上昇を1℃以上抑えることができると言われています。
「たった1℃?」と思われるかもしれませんが、この1℃を下げる必要がなくなるとエアコンの消費電力が実に10%も減らせるんです。
電気代の高騰する昨今、10%は決して小さな数字ではありませんよね。
しかも日中閉めておくだけで確実に省エネに貢献できるのでなんともお手軽です。
遮熱や遮光をうたったカーテンはたくさんの種類がありますが、省エネの観点で選ぶなら以下のポイントをチェックしましょう。
遮熱率をチェック
遮熱率とは、カーテンが外部からの熱の侵入をどの程度防ぐかを示す指標です。
遮熱率が高いほど外部からの熱を室内に伝わりにくくし、室内温度の上昇を抑える効果が強くなります。
具体的には遮熱率50%以上のものであれば、しっかりと効果が感じられるでしょう。
なお、遮熱率の高いカーテンは夏だけでなく冬の暖房時にも外気の影響を防ぎエアコンをサポートします。
一人二役のはたらきで、年間を通して省エネに貢献してくれますよ。
遮光率をチェック
遮光率は、カーテンが外部からの光をどれだけ遮ることができるかを示す指標で、一般的には1級から3級までの等級で表されます。
遮光率の高いカーテンは、熱へと変わる日光の侵入を遮るため室内の温度上昇が抑えられ、結果としてエアコンの消費電力削減につながります。
遮光1級のカーテンにいたっては、遮光率99.99%以上をほこり、昼間でも部屋を真っ暗にできるほど。
ほとんどの光を遮断するので、光による室温上昇とは無縁と言えます。
ここでひとつ気を付けていただきたいのは、等級によって差はありますが「遮光」カーテンの名の通り、どうしてもお部屋が暗くなることです。
「エアコンがよく効くのはいいけど、部屋が暗くなるのはちょっと…」という方には「遮熱機能付きレースカーテン」をおすすめします。
遮熱糸という特殊素材で作られたこのレースカーテンは、日光を乱反射させ通過する赤外線を軽減することで、明るさを保ったまま熱を遮断することができますよ。
今回のコラムで遮熱カーテンや遮光カーテンが、省エネに大きく貢献する存在だということがわかっていただけたかと思います。
どんなに高性能なエアコンであっても、容赦なく夏の日差しが差し込む部屋では本来のパフォーマンスを発揮できません。
この機会に今お使いのカーテンを見直し、遮熱・遮光カーテンの導入を検討してみてはいかがでしょうか。